最初の大事なメッセージの役割を果たす「名刺」。目的に合わせてデザインを検討しよう
最初の大事なメッセージの役割を果たす「名刺」。目的に合わせてデザインを検討しようの記事をご紹介します。
名刺の基礎知識として「サイズ」のいろいろを知っておこう
名刺の一般的なサイズとしては、「名刺4号」と呼ばれる大きさの企画です。ヨコ91㎜×タテ55㎜の寸法になっています。日本においては最もポピュラーな大きさで「名刺入れ」はこのサイズに合わせて作られています。その他のサイズとしてひとまわり小ぶりなヨコ85㎜×タテ49㎜の「名刺3号」というサイズもあります。女性が使用する事が多いようです。また「欧米サイズ」と呼ばれるヨコ89㎜×タテ51㎜のものがありアメリカではこのサイズになります。外資系企業がこの大きさを採用している会社が多いようです。どの大きさを採用するかにおいては、やはり一般的な名刺4号でよいでしょう。受け取った側も、名刺のファイルに入れやすい大きさで無難であるといえるでしょう。
名刺の基礎知識として「フォント」のいろいろを知っておこう
名刺のフォント(文字体)においてもさまざまなものが採用されています。「明朝体」では可読性が高く、多くの雑誌や新聞などの媒体で採用されて売るフォントになります。またほかのフォントに比べてどこか知的な印象を与えることもできます。「ゴシック体」とはその視認性の高さから、おもにタイトルや広告文字に採用されています。明朝体よりは親しみやすさを感じさせるものになります。「楷書体」は和の趣を感じさせる字体で、落ち着いた印象があります。老舗企業や和風の店舗などによく採用されているようです。また「Helvetica(ヘルベチカ)」はその信頼感のある印象から、説得力や力強さも感じられ、多くの企業の社名やロゴフォントなどに使われています。名刺に使用するときは主に英語表記をする場合に使われているようです。「Futura(フーツラ)」とよばれるフォントはその幾何学的な造形から、高級感が感じさせられ海外の有名トップブランドなどのロゴにも使用されています。
名刺の基礎知識として「材質」のいろいろを知っておこう
名刺に使われる用紙にも、さまざまな種類があります。そのなかでも「上質紙」は一般的にポピュラーでシンプルであり、上品かつ柔和な印象があります。シンプルなデザインの名刺に適しているようですが、その耐久性においては他に劣るとされています。「ケント紙」はインクがにじみにくいのが特徴です。仕上がりがきめ細やかでデザインが比較的シンプルなものに好まれます。「淡クリーム紙」は耐久性に優れており、なめらかな手触りが特徴です。比較的オーソドックスな名刺に多く使われているようです。同様に「マット紙」もよく使われています。特徴は光沢が出ないようにツヤ消し加工を施しており、サラサラとした質感で落ち着いた雰囲気があります。
名刺に使われている要素をデザインに活かして、こだわりの一枚をつくろう!?
これまで紹介してきたように、名刺をつくるためにさまざまな要素が合わさり作られています。これらの多種多様な特徴を理解し、それを活かすことによって希望通りのイメージの名刺を作る事が可能になります。名刺業者によってはこれらのサンプルを取得する事も可能です。それらのサンプルを確認し十分に吟味したうえで、よりよい名刺の作成に役立てましょう。