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月額400円からの「付加年金」を利用して、年金の受給額を増やそう

2024.01.19
月額400円からの「付加年金」を利用して、年金の受給額を増やそう

月額400円からの「付加年金」を利用して、年金の受給額を増やそうの記事をご紹介します。

月々の負担額が少額でリターンを得られる「付加年金」とは!?

国民年金には、毎月の基本保険料に上乗せして、年金受給時にその受給額を増やせる制度があります。「付加年金」とは、申込後毎月400円を上乗せして納付して、将来の受給額を増やせるという仕組みです。またこの制度は自営業者等の「第一号被保険者」のみが加入できる制度になります。この制度を利用した場合、「200円×付加保険料を納付した期間」が年金受給額にプラスされた形で受け取る事ができます。例えば40年間この付加保険料を納付すると、保険料の総額は400円×40年間=192,000円になりますが、受給額がそれに上乗せされた形で200円×40年間=96,000円(年額)受け取ることができます。つまりこの「200円×付加保険料を納付した期間」というのは、2年間納付を続ければ元がとれるという仕組みになっています。

月々の負担額が少額でリターンを得られる「付加年金」とは!?

「付加年金」のメリット・デメリットを理解しておこう

この「付加年金」にはどのようなメリット・デメリットがあるでしょうか?まずはメリットとして挙げられるのが「少ない負担で受給開始後2年で元が取れる」という点です。つまり長生きすればするほど受給期間も多くお得になるという制度です。しかも繰り下げ受給をしても増額分がちゃんと付与されるので手軽に年金を増額できます。そして月々400円という負担額も魅力的なポイントといえるでしょう。いっぽうでデメリットとしては「国民年金基金との併用」ができません。また受給開始までにあるいは開始後数年間に亡くなってしまうと、損をしてしまうという点が挙げられるでしょう。

「付加年金」のメリット・デメリットを理解しておこう

年金の「繰り上げ」「繰り下げ」受給について理解しておこう

 年金の受給開始年齢は65歳となっていますが、国民年金と厚生年金両方に共通する制度ですが、60歳~70歳のあいだでその受給時期を変更することができます。まず「繰り上げ受給」は65歳までに受給すると、65歳までの月数ごとに0.5%ずつ減額した金額で年金を先立って受け取る事ができます。しかしながらこの仕組みは最大で60歳から受給を開始すると合計で30%が減額され、その減額が一生続きます。早く受け取れるというメリットの代わりに受け取れる金額は少なくなり、一般的には避けられています。その逆に「繰り下げ受給」では、65歳を超えてから受給すると、60歳を超えた月数ごとに0.7%づつ増額した金額で後から受け取る事ができます。例えば70歳から受給を開始すると42%もの増額され、しかもその増額が一生涯継続されます。65歳後も生活資金に比較的余裕がある人は検討してみるのもいいかもしれません。しかしながらデメリットとしては亡くなるまでの「受給期間が短くなる可能性」や、加給年金の受給も併せて遅くなるため、配偶者が年下であると不利になる、といったことが起こります。

年金の「繰り上げ」「繰り下げ」受給について理解しておこう

年金のさまざまな仕組みや制度を理解して、お得に活用しよう

さまざまな制度や仕組みを活用できれば、年金を増やすことが可能です。「繰り下げ受給」などは年金の受給時期に少しでも余裕があればぜひ検討してみたい制度です。また「付加年金」についても少ない負担でリターンが得られるため魅力的な制度といえるでしょう。しかしながら数十年後の見通しと立てるのは簡単ではありませんが、預貯金で金利を得られないこの時代にはぜひとも理解を含め活用を検討してみましょう。