摘要（てきよう）に記載する内容について | バーチャルオフィス名古屋のオールワン

摘要とは、文書や記事の要約や概要を提供するための短い文章や段落です。 この摘要を会計で使用すると、勘定科目や金額の仕訳だけでは伝えきれない情報や、特記事項などを記入する場所という意味になります。 つまり、会計で使用される摘要とは、取引内容を分かりやすくするために書かれる欄のことを指します。 摘要と似たような言葉として、概要（あらまし）や備考（びこう）があります。 概要は、文書全体を短くまとめて要約することで、物事や物語の要点をまとめる際に使用する言葉です。 一方で、備考は、本文などに書かれていない情報や補足事項を追記する際に使用する言葉です。

摘要を記載する目的として、仕訳した取引内容をわかりやすくする・特定の控除を受けるためのルールを満たすため・誰が見ても取引内容が理解できるようにする、という3つがあります。 仕訳した取引内容をわかりやすくするというのは、取引に関する重要な情報を摘要欄に入力することで、後で思い出しやすくすることができるからです。 また、特定の控除を受けるためのルールを満たすというのは、摘要欄に情報を記入することで税金の控除を受けられる場合があるからです。。記入しなかった場合、取引内容が不明確なために本来受けられるはずの控除を受けられない可能性があります。 そして、誰が見ても取引内容が理解できるようにするというのは、仮に税務署から帳簿の提出を求められた場合、取引内容が不明確なときは、追加資料の提出や調査が必要となり、税務調査が長引く可能性があるからです。 摘要欄に記載する内容ですが「取引相手の名前や名称」「取引内容」に関しては必ず記入するようにしましょう。

摘要欄には、次の情報を必ず記入するべきです。
・取引相手の名前や名称
・取引内容
ただし、摘要欄を記載する際には、情報量が多くなりすぎないようにすることと、消費税の区分も記載することの2点に注意する必要があります。 情報量が多くなりすぎないようにするには、必要な情報のみを簡潔に記入するよう心がけることが大切です。摘要欄には、帳簿をつける上で必要な情報を、書き方を統一して内容を簡略化するなどできるだけ簡潔に記載しましょう。 また、消費税の区分も記載するというのは、商品やサービスが軽減税率か標準税率かがわかるように摘要欄に記載する必要があるということです。

摘要に必要な情報を記載することで、後で取引内容がわかりやすくなります。正確な帳簿をつけるために、摘要欄の役割を理解し、必要な情報を記入しましょう。