ストックオプション制度とは?メリット・デメリットについて解説
今回は、ストックオプション制度の概要やメリット・デメリットについて解説します。ストックオプション制度の導入を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
ストックオプション制度って何?
ストックオプション制度とは、行使価格(あらかじめ決められた価格)で株式を購入できる権利のことを言います。もともとはアメリカで始まった制度であり、1997年の改正商法により日本でも認定され適用され始めました。
ストックオプション制度は、スタートアップやベンチャー企業だけではなく、中小企業や大企業でも導入が進んでいます。
さまざまなストックオプション制度
ストックオプション制度には様々な種類が存在します。
・有償ストックオプション
有償ストックオプションとは発行時に受け手から発行会社に払込が行われる新株予約権のことです。
・無償ストックオプション
無償ストックオプションとは役員や従業員に無償で付与されるストックオプションのことです。
無償であるため給与としてみなされてしまい、最大55%の給与課税が適用されてしまいます。
ストックオプション制度のメリット
ストックオプション制度を導入した場合のメリットを解説します。
ストックオプション制度では、行使価格と株価にプラスの差額が高いほど、利益が発生する仕組みです。
そのため、ストックオプションの権利を手に入れた従業員は、会社の業績向上により株価が上昇することがンセンティブになるためモチベーションを上げることができ、離職を防ぐことにつながります。
また、そのインセンティブによって優秀な人材を集めやすくなります。
ストックオプション制度のデメリット
従業員のモチベーションアップにつながるストックオプション制度ですが、実はデメリットもあります。
それは、不況時の従業員のモチベーションの低下です。
株価が上昇すれば利益が発生するなら、株価が低迷すれば損をするはずです。
株価が低迷している間モチベーションを維持することができる人はほとんどいないでしょう。
さらに、モチベーションの低下により離職率が高まってしまうでしょう。
また、ストックオプションを付与された従業員と付与されなかった従業員との間で、不公平感が発生してしまうのもデメリットです。