今更聞けない上場とは?
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上場とは?
上場とは、色々な場面で使われる用語です。言葉自体を聞いたことがある方も多いと思いますが、具体的にはどのような事を指すのか分からないという方も多いかもしれません。この項では、上場の本質を理解することでビジネス上役立つことがあると思います。
まずは、上場の意味や基本事項をおさらいします。
上場はIPO(Initial Public Offering)とも呼ばれ、株式公開と意味は同じです。上場との違いはありません。ビジネス上では、上場とIPOは同じ意味として扱われます。なので、この項での上場と表記している部分はIPOに読み替えて頂いても構いません。上場は、証券取引所で自社の株式をマーケットで自由に売買できる状態にすることです。会社が発行する株式は、通常では外部の投資家による自由な取引ができません。しかしながら、上場を行うことで会社の内部関係者以外でもマーケットで株式を自由に売買できるようになります。
2022年5月9日時点の上場企業の数は合計で3,823社ですが、日本に存在する企業の数は421万社といわれています。つまり、日本ある全企業のうち、上場企業の割合は0.09%です。上場企業の名前を耳にすることはとても多いですが、割合がとても小さいです
上場企業と非上場企業の違いは株式をマーケットで売買をしているか、していないかの違いになります。つまり、一般の投資家が自由に株式の売買を出来るか、出来ないかという点です。他にも上場企業と非上場企業では次のような違いがあります。
•決算報告書の開示有無
上場企業においては、決算報告書の開示の義務が課されます
•資金調達でとれる方法
上場企業は、株式の売却による資金調達が可能です
メリット
では、上場するメリットとはどのようなものでしょうか。一般的に、以下の3つが良く挙げられています。
・資金調達が容易
・知名度、信用力の向上
・従業員のモチベーション向上や社内体制の強化につながる
注意点
一方で、メリットだけではなく、注意点もあります。
・上場準備、維持のコスト
・買収対策を考えなければならない
・株主対応と情報開示のコストが発生する
まとめ
上場は証券取引所で、自社の株式をマーケットで自由に売買できることを指します。遅くても3期前から準備を進める必要があり、大きな労力とコストが必要です。
上場すると、資金調達力が上がり、信頼性が上がるなどメリットもあります。上場における正しい理解をすることが、上場を成功させるために重要です。