婚姻届けにはどの印鑑を使えばいいの?
婚姻届けにはどの印鑑を使えばいいの?の記事をご紹介します。
使えない印鑑ってあるの?
婚姻届けに行う押印は、実印・銀行印・認印いずれの印鑑を使って頂いても差し支えありません。しかし、ゴム印だけは利用できません。これは、ゴム印の特性上、変型が起こりやすく、印影(印鑑の文字や形)が変わってしまうからです。婚姻届けに使える印鑑は「朱肉を使って押印する印鑑」と覚えておくといいでしょう。
何処に押す?旧姓?新姓?
利用できる印鑑を用意したら、記入していきましょう。
まず、どこに押印をするかを説明していきます。
婚姻届けには押印する箇所が合計「4か所」あります。
・(新郎が)届出人署名押印欄
・(新婦が)届出人署名押印欄
・(証人が)証人署名押印欄に2名分 です。
また、欄外に「訂正印」「捨て印」を押印する場所が設けられている場合もあります。
次に署名についてです。
お2人の氏名欄には「旧姓」で記載します。なので、押印も「旧姓」の物を利用します。フルネームの印鑑でも構いませんし、下の名前のみの印鑑であっても構いません。
ここで注意点が2つあります。
・同姓だった場合
「ふたりが互いに結婚の意思がある」と証明をする証人ですが、お2人の親族にお願いする場合も多いでしょう。この場合、新郎・新婦と同姓となる場合が多いと思います。また、同姓同士のお2人がご結婚される場合もあります。
こういった場合には注意してください。
仮に同姓だった場合においても、1つの印鑑を使いまわすのはやめましょう。それぞれが持つ印鑑を必ず利用してください。
・外国籍だった場合
ご結婚されるお相手が外国籍の場合は印鑑を持っていない場合もあります。この場合、外国籍の方はパスポートと同一の直筆署名を行うことで押印の替りとなります。これは、証人の方が外国籍であった場合でも同様です。
間違えてしまった時は?
見慣れない書類のため、間違えてしまうこともあるでしょう。その際は次の様な手順で修正をしてください。
1、 間違えた部分に訂正の二重線を引く
2、 その部分の余白に正しい内容を記載する
3、 訂正欄もしくは欄外に届出印欄で使った印鑑を押す
4、 訂正欄に訂正内容を記載する
この様な書き損じに備えて予備の婚姻届けをもらっておくとスムーズかもしれません。
また、証人欄の所で証人が書き損じてしまった場合、同じく二重線を引いて余白に正しい内容を記載して、その近くに訂正印を押しましょう。
自分たちでは完璧だと思っていた書類でも、うっかりミスが生まれてしまう場合もあります。この様な時に備えて「捨印」を押しておくことも検討しましょう。「捨印」は「この書類は役所判断で修正しても良い」という意思表示をするもので、提出後に不備が見つかった場合でも訂正して受理してもらえる場合があるからです。
そもそも押印って必要なの?
ここまで婚姻届けの押印についてお話してきましたが、実は法改正にて婚姻届けの押印は義務ではなくなりました。
2021年9月1日以降の婚姻届けにおいては、押印が不要で署名のみで受理されるようになりました。押印してはいけないということではないので、慣例で押印される方も多いようです。