バーチャルオフィス知っトク情報TOPICS

多くの求人に応募させる魂胆とは

2023.12.26
多くの求人に応募させる魂胆とは

多くの求人に応募させる魂胆とはの記事をご紹介します。
大手転職エージェントを使い転職活動を行う場合、同時進行で複数の求人に応募するようにアドバイスされる理由として、転職エージェントは『先着縛り』という転職エージェントと企業が締結する契約にあるといわれます。そこであまり知られていない『先着縛り』のシステムについて解説していきます。

先着縛りの契約

担当のエージェントから『多くの求人に応募し、比較したうえで行きたい企業を選ぶ頃が大切』という説明を受けて複数の企業に同時に応募するよう促されたケースがあるようです。これは一見正しい案ととらえることができますが、多くの求人に応募させたがるのは『先着縛り』といった転職エージェントと企業が締結している契約に関係します。ですが、その『先着縛り』のシステムについて転職希望者が知る余地はありません。

先着縛りの契約

先着縛りとは何か

転職エージェントは、求人先企業がエージェントに支払う報酬契約の項目の中に『先着縛り』という項目があります。【転職希望者を紹介した最初の転職エージェントに応募先企業から報酬が支払われる権利が発生、その効力は12~15か月ほど続く】この効力期間がポイントで適用されると下記のようなことが起こりうる。
・転職エージェントに紹介されて企業に求人応募、不採用になった
・しばらくして別の転職エージェントを窓口にして同企業に再応募すると入社が決まった
・もし、先着縛りの定めた期間内であった場合、企業は最初の転職エージェントに報酬を支払わないといけない
このようなことが起きるため、先着縛りの効力がなくなるまで期間を要し、また一度落ちた企業の求人をほかの転職エージェントから再応募することができなくなる。

先着縛りとは何か

他社より先に縛っておきたい

担当の転職エージェントとして、最初に自分を通して手元にある企業の求人に応募・入社してもらわないと、紹介先企業の枠による報酬がもらえなくなります。転職希望者によっては他社エージェントと掛け持ちをしているケースもあるので先を越される前に縛っておきたいという気持ちがあります。そのため、12~15か月の期間を逆手に取り、まず応募してから検討しましょうというようにとりあえずで応募させる。この場合、応募先企業に寒けなく応募書類を使いまわし8割は書類で落ちることがあります。さらに専門性の高い建築業界であれば「とりあえず」で求人に落ち続けると応募できる企業が皆無となることもあり得ます。

他社より先に縛っておきたい

先着縛りにまどわされるな

準備不足で書類通過する見込みが薄い状況でもとにかく求人応募させたがる転職エージェントは多いです。転職エージェントと企業の締結している契約に惑わされず、先着縛りの存在をしっかり認識したうえで、転職時の企業への応募は慎重にしましょう。