バーチャルオフィス知っトク情報TOPICS

実印と三文判の違い

2024.1.22
実印と三文判の違い

実印と三文判の違いの記事をご紹介します。

実印とは?

実印は、各地方自治体(役所)に登録されたご自身の印鑑のことを指します。実印として登録を行うためには、役所の規定に沿った印鑑である必要があります。一辺が8mm以上25mm以内の四角形に収まるものという規定があり、ゴム印の印鑑は認められていません。
実印登録を終えると、役所から印鑑登録証明書という書類を受け取ります。必要に応じて、契約書への実印の押印とその証明書を提出することで、実印の効力を発揮します。これは、本人の意思による契約締結を明確にし残すことになります。また、実印は1人1本しか登録できない、唯一性のある印鑑です。
実印の使用用途は、個人で行う重要な契約書への押印です。土地売買・住宅ローン・自動車売買・遺産相続などで利用し、重要度の高い契約であるほど実印の署名捺印が必要となる場面が多いのが特徴です。
実印は15歳以上であれば保有することができます。

実印とは?

三文判とは?

三文判とは安価な値段で購入できる印鑑の総称です。
江戸時代以前の通過単位の「文」の3枚分で、価値の低いもの・安価なものを指す「三文」という言葉とハンコの判で三文判と呼ばれています。
100円均一ショップやホームセンターで売られている印鑑をイメージするといいでしょう。

三文判とは?

実印と三文判の違い

安価な印鑑とそうでない印鑑は具体的にはどのような違いを生んでいるのでしょうか。
・印影
実印と三文判の違いで大きな点の1つは、それぞれの印影が大きく異なる点です。三文判の場合、工場で一度に大量生産されるので同じ印影の物が
数多く存在します。一方、実印の印影はご自身のこだわりや作り手の状況によってフォント・デザインなどが1つ1つ異なります。そのため、唯一性が高くなります。
・重要度
これは利用シーンにも反映されていますが、実印は土地売買・住宅ローン・自動車売買・遺産相続などの大きな契約や重要な契約で利用されるのに対し、三文判は日常的な使われ方をします。例えば、荷物受け取りのサイン・役所での書類発行手続きなどです。この様な理由から、実印は偽造や不正利用のリスクを回避するため、慎重に保管・管理する必要があります。

実印と三文判の違い

三文判を実印として使ってしまうと

仮に三文判を実印として利用した場合に、どのようなリスクにさらされてしまうのか見ていきましょう。
・大量生産の弊害
同一の製品が大量に生産されているため、同じような状態の印が販売されることになります。また、誰でも手に入れることができるため、なりすましによる不当な契約締結ができてしまいます。
・耐久性の弊害
安価で手軽に購入できることがメリットではありますが、製造コストを抑えるため原材料については、熱や衝撃に弱かったり、樹脂が変型しやすかったりします。もし、変型や欠けなどで印影が変わってしまうと、実印の照合ができずに効力を失ってしまいます。
用途は全く違いますが、どちらも印鑑としての必要性がありますのでしっかりと分けて管理することをお勧め致します。