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経営判断に欠かせない決算書の分析について

2024.1.19
経営判断に欠かせない決算書の分析について

経営判断に欠かせない決算書の分析についての記事をご紹介します。


経営判断を行う上でなくてはならないのが「決算書」ですよね。
難しいというイメージを払拭するために、
今回は決算書の分析方法について3点の視点から詳しく説明していきます。

5つの主な決算書とは

決算書とは、一定期間の企業の業績や財務状態を示した書類のことで、資金の流れを計算してまとめることができます。

決算書には主に5つの種類があり、それぞれ
「貸借対照表」、「損益計算書」、「キャッシュフロー計算書」、「株主資本等変動計算書」、「個別注記表」と言います。

5つの主な決算書とは

絶対忘れてはならない3点!

決算書を分析すると、企業の経営状況や改善点を確認することができ、
主に以下の3点によって行われます。

1. 収益性
「売上総利益」、「営業利益」、「経常利益」、「税引前当期純利益」、「当期純利益」の5つの利益を売上高で割ることで売上高利益率を求め、前年度より多くなっていた場合は収益性が向上したと判断できます。

2. 安全性
「流動比率」、「当座比率」、「自己資本比率」、「固定比率」によって財務安定性を分析します。

「流動比率」・・・流動資産と流動負債の比率から安全性を判断でき、流動比率は高いほど安全です。

「当座比率」・・・流動負債から当座資産を割ることで求められ、流動負債に対して当座資産をどのくらい持っているかを示す数値が大きいほど安全です。

「自己資本比率」・・・返済する必要のない自己資本が総資本の何割を占めているかを示す値のことで、自己資本比率が大きいほど安全です。

「固定比率」・・・自己資本に対して固定資産がどのくらいあるのかを示す値で、低いほど安全です。

3. 成長性
売上高や総資産を前期や平均値と比較することで、企業の成長の可能性を判断します。
ここでは売上高成長率や経常利益成長率を分析することができます。
急激な成長は会社のバランスを崩すことにつながる可能性があるため、成長性は高いほど良いとは言い切れません。

絶対忘れてはならない3点!

それぞれの分析方法〜計算式〜

以上であげた3点を分析するための計算式は以下のようになります。

1. 収益性
・ 売上高総利益率   (%) = 売上総利益 ÷ 売上高 × 100
・ 売上高営業利益率  (%) = 営業利益  ÷ 売上高 × 100
・ 売上高経常利益率  (%) = 経常利益  ÷ 売上高 × 100
・ 売上高当期純利益率 (%) = 当期純利益 ÷ 売上高 × 100

2. 安全性
・ 流動比率(%)= 流動資産 ÷ 流動負債 × 100
・ 当座比率(%)= 当座資産 ÷ 流動負債 × 100
・ 自己資本比率(%)= 株主資本 ÷ 総資本 × 100
・ 固定比率(%)= 固定資産 ÷ 株主資本 × 100

3. 成長性
・ 売上高成長率(%)= 売上高増加額 ÷ 基準時点での売上高 × 100
・ 経常利益成長率(%)=(当期経常利益 - 前期経常利益)÷ 前期経常利益 × 100

それぞれの分析方法〜計算式〜

まとめ

決算書の分析について理解していただけたでしょうか。
今回ご紹介した3つの点を意識して分析を行うことで、企業の経営状況や改善点を確認することができるのでぜひ挑戦してみてください。