IP電話でFAXを送受信する方法とは？別のやり方もある？ | バーチャルオフィス名古屋のオールワン

通話料金の削減や作業の効率化が期待できるIP電話の導入が進んでいます。
しかし、IP電話ではFAXの受信はどうなるかと疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
FAXは廃止の方向に向かう所は多いですが、まだまだ必要としている事業所も多いでしょう。
そこで今回は、IP電話を使用してFAXを送受信する方法や、その他の手段について解説していきます。
IP電話とは、インターネットプロトコルという通信ルールを利用した電話サービスです。一般的な電話では音声信号を電気信号に変換して伝達しますが、IP電話は音声をデジタルデータに変え、相手先でデジタルデータを再び音声に戻す仕組みとなっています。
IP電話は、一般的な電話と比べた場合に次のようなメリットがあります。
・電話料金が安い
・固定電話でも携帯電話でも使える
・ビデオ通話などで映像のやり取りもできる
・電話回線を使わないため導入の際の回線敷設工事が不要である

IP電話でもFAXの送受信は可能です。しかし、場合によっては接続が不安定になり、FAXの送受信で異常が生じることも。

IP電話でFAXを使うと接続に異常が生じる原因の1つが、FAX機器にあります。FAX機器の多くはアナログ回線で使用する作りになっているので、IP電話での使用は想定されていません。
IP電話を使用すると、音声を一度デジタルデータに変換して、さらにデジタルデータを音声に復元するという工程があります。その際に、不具合が生じることもあるのです。

インターネットFAXとは、インターネット回線を経由してデータの送受信を行うサービスのことです。以下のメリットがあります。

・導入費用を安く抑えられる
専用のFAX機器や電話回線の敷設工事は必要ないので、費用は安くすみます。

・PCやスマホで送受信できる
インターネットFAXはデジタルデータでやり取りするため、PCやスマホで送受信が可能。外出先やリモートワークでも使用できます。

・セキュリティリスクが少ない
放置した紙のFAXを部外者に見られるなど、従来のFAXにありがちなセキュリティ上のリスクがほとんどありません。

クラウドPBXとは、ビジネス用の電話交換機をクラウド上に設置したものです。インターネット経由でクラウド上のPBXにアクセスすることで、従来の据え置き型PBXと同様の電話機能が使用できます。

クラウドPBXを設置してからでもFAXを導入するには、以下の方法が考えられます。
・変換アダプターで従来のFAXを使えるようにする
・FAX番号をアナログに戻してから従来のFAXを使用する
・FAX用の番号を新たに取得して既存のFAX番号から転送する
・インターネットFAXを使う


今回は、IP電話でFAXを送受信する方法やその他の手段について解説しました。
IP電話からでもFAXを送受信することはできます。しかし、接続が不安定になるケースがあるため、あまりオススメはできません。
インターネットFAXの導入など、他の手段の導入を検討すると良いでしょう。