飲食店が産直品を仕入れる方法とは
飲食店が産直品を仕入れる方法とはの記事をご紹介します。
飲食店は鮮度の高い野菜や魚介類などを仕入れたいものです。
仕入れには卸業者や業務用小売店などが利用されますが、流通経路で時間がかかることもあり、鮮度が落ちることもあります。
そのため、近年では「産直品」が注目されるようになりました。
そこで今回は、産直品を仕入れる方法や、産直品のメリットとデメリットについてご紹介します。
産直品はどうやって仕入れる?
産直品の主な仕入れ方法は、以下の3つがあります。
1.生産者と直接契約を締結する
従来は、飲食店経営者が生産者の元へ直接足を運んで、産直品の仕入れ契約を締結する方法が主流でした。現在では、産直品の生産者と購入者をマッチングするサービスもあります。
2.直送宅配サービスを利用する
直送宅配サービスでは、カタログや専用サイトから全国各地の産直品を注文することができます。産直品を小ロットで仕入れたい場合などには、直送宅配サービスが便利です。
3.仕入れECサイトから注文する
仕入れECサイトとは、飲食店向けの業務用食材を専門に扱う法人・会員向けの通販サイトです。全国各地の生産者やメーカーが多数出店しています。
飲食店で使用するのに適している産直品は?
飲食店で使用するのに適している産直品は、大きく分けて以下の4つです。
1.青果物
青果物は生のままで使用することが多い品目ですが、産直品を取り入れることで安全性が上がり、メニューの品質を向上できます。
2.肉類
有名なブランド肉を卸業者から仕入れると高値になることもありますが、生産者から直接仕入れた場合は相場よりも安い価格で購入可能です。
3.卵・乳製品
卵や乳製品はブランド化されている物も多く、産直品の卵や乳製品を使うことで集客アップを図れます。
4.魚介類
もちろん魚介類の仕入れには鮮度も重要ですが、全国的に有名な産地から仕入れることでお客様に興味を持たれやすくなり、売り上げの増加が期待できます。
産直品を仕入れるメリットは?
産直品のメリットとして最初に挙げられるのは、鮮度が良い食材を手に入れられることでしょう。生産者から直接受け取れるため、鮮度を落とさずに食材を確保できます。
また、産直品は市場や業者を通さないため中間マージンが発生しません。よって、通常の方法よりも安く仕入れることができる場合もあるのです。
さらに、産直品には農薬や化学肥料を使用せずに栽培したものが多くあります。そのため、産直品を仕入れると価格はやや高くなりますが、安全性が保証されている食材を手に入れられます。
産直品を仕入れるデメリットは?
産直品を仕入れる最大のデメリットは、産直品を扱う生産者を探す手間がかかることです。
最近ではインターネットで生産者を探せるようになりましたが、食材によっては産直品の扱いが無い場合もあります。
また、通常の仕入れ方法では1つの業者から一括して食材を仕入れることができますが、産直品は基本的には食材ごとに生産者を探さなければなりません。
悪天候などで産直品の品質が変わってしまった場合でも、仕入れ量や価格の変更を受け付けてもらえないことがあり、大量仕入や長期契約を希望する場合には注意が必要です。
今回は、産直品を仕入れる方法や、産直品のメリットとデメリットについてご紹介しました。
近頃は、食の安全性を気にする人が増えています。そのため、飲食店では鮮度の高い産直品が使われるようになりました。
産直品の仕入れ先は多岐にわたり、その種類も豊富です。産直品のメリットやデメリットをしっかりと把握して、上手に産直品を使い分けると良いでしょう。