確定拠出年金での運用のコツについて
確定拠出年金での運用のコツについての記事をご紹介します。
確定拠出年金で老後の資金を準備しよう
確定拠出年金は、老後に備えて資金を貯めるために便利な制度です。確定拠出年金では、拠出額と運用先を自分で設定する必要がありますが、一度設定すれば積み立てと運用は自動的に行われます。運用先の選択を自分で行う必要があるため、投資未経験の方は選び方がわからず戸惑うかもしれません。確定拠出年金を最大限に活用するために、選び方や運用のコツを理解しましょう。この記事では、確定拠出年金の運用方法を決めるのにあたって、知っておきたい知識を解説します。
選択肢を知り、適切な運用先を選ぼう
確定拠出年金で資金運用の選択肢となる金融商品を大きく分けると、元本保証商品と投資信託の2種類です。元本保証商品は元本が安全に保証される商品で、具体的には定期預金や保険などが挙げられます。投資信託は、出資者から集めた資金をプロの運用者が株式、債券、不動産などに分散して運用してくれる商品です。企業型DCでは、あらかじめ会社が用意した選択肢の中から選ぶため、選択肢が限られている場合もありますが、分類はほぼ同じです。
リスクとリターンをバランスよく考えよう
投資においては、大きくリターンを得ようとすると、その分高いリスクが伴い「ハイリスク・ハイリターン」の原則があります。逆に、リスクを抑えたい場合は、リターンも限定的になる「ローリスク・ローリターン」の原則もあります。リスクとリターンの適切なバランスは、個人の性格や、資金状況などによって異なります。目標の資産額やリスク許容度を考慮しながらバランスを考えていきましょう。安全性を重視したい方や、投資経験がなく資金が減るのが怖いと感じる方は定期預金や保険が適しています。一方で、若くて万が一損失を出してもリカバリーする時間がある方、金銭的に余裕のある人などリスクを受け入れられる人は、投資信託でリターンを大きくすることにチャレンジする価値があります。
途中で調整もできる
通常、確定拠出年金では同じ運用先に毎月投資しますが、途中で運用先を変更したり、資金の割り当てを調整したりする「配分変更」「スイッチング」ができます。配分変更は、毎月の投資先の割当額を変更するもので、スイッチング現在出資している金融商品を解約・売却し、運用商品のバランスを整えることを指します。家計の状況が変わった場合、初期の運用計画からずれが生じてきた場合は配分変更やスイッチングを活用して適切な形に整えていきましょう。また、年に1回まで拠出額を変更することも可能です。まずは運用してみて、思っていたのと違った部分を後から整えていくこともできます。