医療保険の「終身型」と「定期型」の比較
終身型と定期型の基本的な違い
まず、医療保険の「終身型」と「定期型」の違いについて詳しく説明しましょう。
医療保険の終身型（終身医療保険）は、あなたが生きている限り、一生涯にわたり、入院や手術などの費用を保障してくれるタイプの保険です。
終身型の保険料の支払い方法には、以下の2つがあります。
「終身払い」：一生涯にわたり、一定の金額を支払い続けます。
「短期払い」：一定期間か、一定年齢で支払いが終了します。終身払いを選ぶと、終身型の保険料が一回あたり軽減されます。
一方、短期払いを選ぶと、将来の支払い負担が軽減されますが、一回あたりの保険料が高くなります。
定期型の特徴と注意点
医療保険の定期型（定期医療保険）は、一定期間の間、入院、通院、手術などの費用が保障されるタイプの保険です。
例えば、10年間の契約をした場合、10年間の間は保障が提供されます。
定期型の特徴として、契約期間が終了すると、契約を更新して保障を継続することができます。
定期型の保険料は、更新ごとに見直され、年齢が上がるにつれて増加する傾向があります。
また、契約を更新できる年齢には上限があり、年齢によっては更新できない場合もあるため、慎重に選択する必要があります。
終身型と定期型のメリットデメリット
終身型の最大の利点は、生存している限り保障が継続することです。一度契約を結べば、年齢を重ねたり病気にかかったりしても、一貫して保障を受けることができます。
また、終身型の保険料は一貫して一定の金額で支払われるのが大きなメリットです。一方、定期型は終身型と比べて、若いときの保険料が割高になる傾向があります。
これは、終身型では高齢になったときの健康リスクも考慮して保険料が設定されるためです。そのため、若いときに定期型を選ぶと、保険料負担が高くつく可能性があります。
定年後も支払いが続く「終身払い」型の保険には、慎重に対処する必要があります。sこれは、定年後も保険料の支払いが続くため、収入が減少したり年金生活に入ったりした場合に、家計に圧力をかけたり支払いが難しくなる可能性があるからです。
終身型と定期型の選択肢を考える際に考慮すべき要因
終身医療保険は、あなたが生きている限り保障が提供されます。
したがって、契約を締結した後、保険の見直しを軽視しやすくなりますが、年齢、ライフステージ、家族構成の変化、医療技術の進歩によって、保障内容が古くなることがあることに留意が必要です。
一方、定期医療保険は、あなたが「一定期間だけ医療保障を充実させたい」と考える場合に適した選択肢です。
たとえば、子供が幼い時期は、保障を充実させることができます。
また、貯蓄が不十分な時期に、医療費の負担を軽減できるでしょう。
もし「一時的に保険に加入し、将来において家族やライフステージが変わったら保険を見直したい」と考えている場合、必ずしも終身型の保険に加入する必要はありません。終身医療保険には、契約を更新しなくても保険料が増えないという特徴があります。
また、一定の年齢で保険料の支払いを終了するプランも提供され、高齢期においても保障を続けることができます。
ただし、加入時の年齢によっては保険料が高額になることがあるため、将来の変化に対応するために、保険の見直しを定期的に行うことが非常に重要です。
