予測と予算の違いとメリットは?押さえておくべき指標とは
予測と予算の違いとメリットは?押さえておくべき指標とはの記事をご紹介します。
企業経営において予算を立てることの重要性は理解している方もいらっしゃるかと思いますが、予測の重要性をご存知でしょうか。
今回は、予測と予算の違いやメリット、重要視するべき4つの指標について解説していきます。
予測と予算の違いとは?
ご存知の方も多いかと思いますが、予算とは目標を立てた数値のことを表します。
主に会計期間前に策定され、過去の数字の分析や今後の経営方針などをもとに目標の予算を決定します。
予測とは見込みであり、途中経過の業績を把握した上で立てられます。
基本的に予算を策定後に決定するもので、将来的な目標である予算をもとに、一定期間が経過した後に残りの期間の予測を立てるという流れです。
つまり、予算は「こうなりたい」という明確な目標で、予測は「こうなるだろう」というある程度イメージできる見込みということです。
予測と予算のメリットには何がある?
予測と予算を立てるメリットとして挙げられるのは主に2点です。
社内で目標共有
予測と予算を立てて目標数値を明確化することで、具体的な数字目標を達成しやすくなります。
社内で目標共有が容易になるため、企業全体で問題解決や目標への取り組みを行うことが可能になります。
実績と目標の比較
予測と予算を立てることで実績との比較が容易にできるようになり、計画通りに実行できていない場合は早期に軌道修正をすることができます。
実績との比較を定期的に行い、分析をすることで無駄な業務を徹底的に省くことにつながります。
予測と予算に重要な指標4つ
1. 利益予算
該当の期間に達成する必要がある利益目標のことです。
売上から原価と経費を差し引いた数値予算のことで、たとえ売上が予算を達成していない場合でも原価と経費が大幅に削減できていたら利益予算を達
成することができます。
2. 原価予算
商品の仕入や原材料の見積もりなどの原価の目標値のことです。
売上とともに仕入や製造量も変化するため、定期的な見直しが必要です。
3. 経費予算
企業が続けて活動していくために必要な費用の見積もりのことで、家賃や人件費、広告宣伝費などの事業に関わる支出のことです。
市場動向の影響をほとんど受けることがなく、予算と実績の比較を簡単に行うことができます。
4. 売上予算
該当の期間に達成する必要がある売上目標のことです。
前年よりも高い目標を立てるのが一般的ですが、市場の動向や為替で大きく上下する可能性があるため定期的な見直しが必要です。
まとめ
予算は目標であるのに対し、予測は目標を達成するための見込みのことです。
予算と予測を設定することで正確な目標が明確になるので企業の問題解決や更なる事業への企業全体での取り組みを可能にします。
予測を行っていない企業もありますが、予測を行うことによって事業の進捗状況を定期的に把握することができるのでぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。